◇◇◇ 『世界謀略白書』 ◇◇◇










 ◆『世界謀略白書』
           ダイレクト出版政経部門発行
    2019/10/21日第1版第3刷発行  <ダイレクト出版(株)>
【本書は危機管理ジャーナリスト丸谷元人氏の講演をもとに、 ダイレクト出版経営部門が編集して作成した講演録です。】

世の中にはつねに、「オモテ」と「ウラ」があるものだ。
キレイゴトのウラには、往々にして戦慄すべき「何か」が隠されている。
メディアが報じない世界の裏側を知れば、ニュースの見方も世界の見え方も180度変わる‥‥‥!


   ~~~ 目 次 ~~~


はじめに

第1章 世界の現実を忘れてしまった日本人
 ・「インテリジェンス」と「インフォメーション」の違い
 ・華々しい言葉のウラに隠れた“地味で地道”な作業
 ・謀略アレルギーに陥っている日本人
 ・目に見えない現代の戦争の一形態「条約」
 ・「通貨」を押さえた者が世界を制す
 ・トタル会長の不審死の謎

第2章 大衆の道徳心を利用する国家の思惑
 ・「ジャンヌダルク症候群」と民主活動家の闇
 ・夫のイギリス情報機関のスパイ!? アウンサンスーチーの正体
 ・ビン・ラディンの死をリークしたパキスタンのブットー首相
 ・「マララ」を支えるやり手の欧米系広告代理店
 ・現代の「聖女」によってトクをしているのは誰か?
 ・アメリカ人美人ジャーナリストの謎の死
 ・「国境なき医師団」創設者とテロリストの黒い関係
   「ノー」とは言いにくい人道的なストーリーこそ要注意

第3章 戦争プロパガンダの手法
 ・権威・ブランドに異常なほど弱い日本人
 ・「ダイヤモンド」から見えてくる日本人の国民性
 ・「教科書教育の大罪」大企業幹部の低すぎる情報リテラシー
 ・今なお続く「映画」を使ったプロパガンダの実態
 ・「猿の惑星」の猿は日本人のことだった!?
 ・「アンブロークン」なのか、「アンビリーバブル」なのか?
 ・映画によって刷り込まれる「正義の味方=アメリカ」の図式
 ・石油資源国にしのびよるアメリカの謀略
 ・「9.11同時多発テロ」を暗示していた映画
 ・アメリカは「新しい真珠湾攻撃」が必要だったのか?
 ・大衆の思考能力を奪うメディアと情報操作

第4章 すべては武器になる
 ・すでに実戦投入されている「最新兵器」
 ・ベトナム戦争で使われたアメリカ海軍の「気象兵器」
 ・オウム真理教が探し回った「エボラ出血熱」ウイルス
 ・南アフリカ発・恐怖の「プロジェクト・コースト」
 ・米国:特殊部隊を使った暗殺作戦の実態
 ・カードゲーム形式で暗殺していくドローン爆撃
 ・いつも間にか消えて食料受給率アップキャンペーン
 ・日本を隷属化しようとしていた「TPP」の本当の狙い
 ・400ページを超える恐るべき契約書
 ・ある日突然、盲腸の手術が数百万円の請求に?

第5章 日本の分断統治
 ・欧米が得意とする植民地支配の常套手段「分断統治」
 ・米国が「竹島問題」に積極的に介入しない理由
 ・「尖閣諸島問題」を作り上げた犯人とは?
 ・日米安保条約は日本を押さえつける「瓶のふた」
 ・尖閣有事が起きたときアメリカはアテに出来ない?
 ・日米安保条約は日本にとっての「ブラック・スワン」
 ・中国の軍拡・暴走で儲かる人たち
 ・韓国におけるTHAAD配備の裏事情
 ・経済発展を続ける日本を封じ込めたかった米国の思惑
 ・米中の日米安保の裏で密かにつながっていた!
 ・北朝鮮の核技術が急速に進んだ本当のワケ
 ・失墜する大手メディアの信用と高まるインテリジェンスの必要性
 ・現代の戦争の一形態、「グローバリズム対ナショナリズム」

おわりに
 ・インテリジェンスの高い視点を持つための「三つの鉄則」


日本には、世界の謀略について調査・報告をしている「白書」は存在しません。しかし、わたしたち日本人の知らないところで、「誰かの『はかりごと』で世界は動いている」という事実が存在します。
 本書で触れましたが、テレビや新聞などのメディアで報じられる残酷な戦争やテロ・事件の大半は、ごく一部の強力な権力者たちの思惑やはかりごとが複雑に絡み合って生じた結果です。にわかに信じがたい、ショッキングな筋書きに沿って、日本人の想像をはるかに超えるような出来事が今、この瞬間にも起きているのです。
 それにも関わらず、世界の裏側で起きているそんな事件の真相や、誰かの隠された思惑を読み解く方法はおろか、ありのままの情報でさえ大手メディアから十分に報じられることはほとんどない、といっても過言ではありません。 
……………<はじめに から抜粋>


 「世の中には“騙す人間”と“騙される人間”意外にもう一種類の人がいる。それは“騙されない人間”である」
このことを本文の中にも書きました。つまり、人を騙すことはないけれども、人から騙されることもない人間。つまり「インテリジェンス」を働かせられる人間のことです。インテリジェンスが高い人は、少なくとも誰からも騙されず、大切なものを失わずにすむものではないかと思います。
インテリジェンスの高い視点を持つには、重要な鉄則が三つあります。

 一つめは、大手メディアをむやみに信用せず、むしろその情報操作機能に注目すること。
さらに言えば、ロシアや中国の暗部を知りたければ、アメリカの記事を読み、アメリカの暗部を知りたければ、イギリスやロシアの記事を読む。こうすると、非常に世の中のことが見えるようになります。当然ながら、各国の記事にはプロパガンダが多く含まれ、お互いに隠したいであろう部分も垣間見えてきます。それらをしっかりと読み取って分析するのは、非常に有効な方法です。

 鉄則の二つ目は、「歴史」と「利権」、二つの観点から国際社会を見るように心がけること。付け加えるなら「文化人類学的な観点」もあるといいでしょう。

そして鉄則の三つ目は、「この瞬間、一体誰が得をしているのか?」ということをつねに考えること。これがもっとも重要な視点です。殺人事件が起こると、刑事さんは「この殺人が起きたことで、裏で一体、誰が得をしたのか?」を考えますが、情報を読み解くときも、その発想が鉄則です。

 近年は日本でも、日本を真珠湾攻撃に追い込んだ張本人はフランクリン・ルーズベルト元大統領だったと言われ始めていますが、その当のルーズベルトがこう言っています。
「世界的な事件は偶然に起こることは決してない。そうなるように前もって仕組まれていたのだ。私はあなたに賭けてもいい」。
日本を真珠湾攻撃に追い込んだと言われている本人が言っているのですから、これはまさに至言といえるでしょう。そのとおりだと思います。
……………<おわりに から抜粋>