※ ※ ※ MMT 〔現代貨幣理論〕入門  ※ ※ ※






 ◆ 『MMT』 〔現代貨幣理論〕入門
                      三橋貴明 著
      2019/9/20日第1版第4刷発行  980円
                <株式会社 経営科学出版> 
  ……【お金の仕組みがわかれば、世界がわかる】

日本のデフレ脱却のためには、国民がMMTを学び、正しい貨幣観に基づき「緊縮財政」という呪縛を打ち払うしかない。
我々は、MMTにより自らの政治的意思により、国民経済を成長させることができる。
主流派経済学者たちが何を叫ぼうとも、MMTは「現代の貨幣の現実」なのだ。
真実を知ってほしい。
 

 …… <Webで優しく解説さたサイトの紹介>
            http://www.webchikuma.jp/articles/-/1860



   ~~~ 目 次 ~~~

第1章 貨幣の真相
 ―― 「おカネ」とは何かをまず知ろう

  ・「現代貨幣理論」MMTの登場
   「言葉」を使ったプロパガンダに注意せよ
   「国の借金」ではない「政府の負債」だ
   「国債」と「財政赤字」を混同するあきれたプロパガンダ
   貨幣に関する用語に、不可解な「翻訳」が横行している
  ・アダムの罪
   「おカネ」とは何か ―― 「貨幣論」の歴史
   アダム・スミスでさえもおカネについて誤解していた
   物々交換の発展形として、「おカネ」が誕生した?
   おカネとはモノではない。債務と債権が記録されたデータである
  ・おカネとは債務と債権の記録である
   「債務と債権の記録」がおカネとして流通していく
   3人の農家の間を借用証書が行き交う
  ・アムステルダム銀行の発発見
   ジョン・ロックの頭の中でも、おカネ=貴金属だった
   国王の借用証書が「おカネ」として流通する
   「国の借金は将来の税金で返済」は、中世の常識
   おカネは国家が発行する
   アムステルダム銀行の革命的なインパクト
   おカネは「貴金属(金属主義)」から「債務と債権の記録」へと「正常化」した
  ・銀行の誕生
   稼いだ金貨をロンドン塔に預けたロンドンの大商人たち
   金貨預かりサービスを始めたゴールド・スミス
   銀行が誕生した瞬間
  ・イングランド銀行の画期的な仕組み
   第三の金融イノベーション、中央銀行の設立
   GNPの288%まで借金を膨らませたイギリスは破綻したか
  ・信用創造=貨幣創出
   「万年筆マネー」 ―― 銀行は数字を書くだけでおカネを発行する
   銀行預金の「担保」は何か
   銀行が「ゼロ」からおカネを発行することこそ資本主義の基本である

第2章 黒船MMTがやってきた
 ―― 何が問題かを基礎から知る

  ・日銀当座預金と国債発行の真実
   「日銀当座預金」からおカネが生まれる仕組み
   中央銀行が発行するおカネは、「銀行当座預金ありき」である
   国債発行のプロセス ―― 政府が国債を発行すると、家計の銀行預金の額が増える
   緊縮財政以降も家計の銀行預金は増えている
  ・MMTという黒船
   経済学者も、「おカネ」とは何かをわかっていなかった
   おカネのループがあって、量が一定だと誤解している
   現実を踏まえた経済学「MMT」の正体
   MMTの基本理論① 自国通貨を持つ政府は、財政的な予算制約に直面することはない
   MMTの基本理論② 全ての経済は、生産と需要について実物的あるいは環境的な限界がある
   MMTの基本理論③ 政府の赤字は、他の経済主体の黒字
   国債金利はいかにして決まるのか
   「デフレの日本は税金を取る必要がない」の大嘘
  ・統合政府とスペンディング・ファースト
   予算執行のプロセスは、まず政府の支出ありき
   統合政府 ―― 政府と中央銀行を「統合」して考える
  ・プライマリーバランス黒字化目標の狂気
   誰かの黒字は、誰かの赤字。誰かの赤字は誰かの黒字
   プライマリバランスを「黒字化する」ことの意味
   財務省は5兆円の「政府の赤字削減=民間の黒字削減」を計画している
   「2025年度PB黒字化」は、財務省と政府の狂気の前提に基づいている
   増税路線は、消費税率10%への引き上げでも終わりではない

第3章 MMTが日本経済に与える影響
 ―― 債務省は何を恐れているのか

  ・MMTとインフレ率
   「インフレ率は財政政策でコントロールできる」
   「消費税増税」という財政政策がインフレ率に与える影響
  ・財務省の“反論”資料
   「破綻論」を語る財務省にとって、MMTは太平を揺るがす黒船である
   MMTが明らかにした「自国通貨建ての政府債務の財政破綻の可能性」
   反論になっていない財務省の「反論資料」
   MMTを否定すると、財務省は明確な嘘つきになってしまう
   多くの日本人を殺した財務省の財政破綻論を間違いにはできない
   MMTが財務省の急所を貫いた理論であることを自ら証明した
  ・統合政府のバランスシートとOMF
   「自国通貨建て政府債務はデフォルトしない」を否定できない財務省
   統合政府のバランスシートを作ったら、財務省の魂胆が見えた
   財務省が日銀当座預金に対する付利をクローズアップする理由
   「国債が原因で、政府は財政破綻する!」とする財政破綻論の荒唐無稽
  ・日本に本物の財政破綻危機が「あった」時代
   平成政治からの転換「令和の政策ピポット」を呼びかけ
   財務省の「とんでもない嘘」とは
   財務省は歴史をも都合よく作り替えている
  ・日本は世界で最も財政余力が大きい
   投資予算の拡大計画をオープンしに、民間経済に対してコミットせよ
   財務省が国民に最も知られたくないことをMMTが明らかにした
   MMTで読み解く「社会保障制度は破綻する」のウソ
   必要なのは、早期のデフレ脱却とMMTを政治に生かすこと
   MMTは、財務省に奪われた主権を日本国民が取り戻す「最強の武器」である


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 ☆☆☆ いま話題の「MMT」ってどんな理論? ☆☆☆

 MMTという言葉を最近よく聞く気がしないだろうか。Modern Monetary Theory(モダン・マネタリー・セオリー)。日本語でいえば現代貨幣理論、または現代金融理論である。
 政府が自国通貨建ての借金をいくら増やしても財政破綻はせず、インフレはコントロールできる。デフレの際に緊縮財政なんてもってのほか、もっと借金をして財政出動すべきである。――ざっくりいえば、そんな主張を含んだ理論のことだ。
 主流派経済学者はこぞって反発、MMTは国を滅ぼすトンデモ理論だと批判している。MMT論者はしかし、いやいや主流派経済学こそが貨幣の本質をわかっていないと反論する。
 90年代に誕生したMMTがアメリカでにわかに注目を集めたのは、2019年初頭。バーニー・サンダースに近い民主党左派のオカシオ=コルテス下院議員がこれを支持すると発言したのがキッカケだった。議論の波はたちまち日本にも押し寄せた。七月にはMMTの提唱者のひとりであるアメリカの経済学者ステファニー・ケルトン教授が来日。入門書や翻訳書もあいついで出版されている。
 今日の日本でMMTが注目されているのは、長引くデフレ不況への有効な政策がいまだに打てないことも関係していよう。はたしてMMTとは何なのか。さらにここから導き出される財政政策とはどんなものなのか。関係書籍を覗いてみた。
…<以下略:サイトでやさしく解説されています。ぜひ覗いてみて下さい。>